スイスアルプス便り

スイスのサンモリッツにある、日本人経営の旅行会社<ジャパニーズインカミングサービス>のブログです

History(歴史)

スイスの核シェルター

IMG_4997 (002)IMG_5003 (002)IMG_4956 (002)世界最大の核シェルターを見学しました。調べたところ、一般公開されている施設はあまりなく、年に数回の見学が可能な施設に行きました。

ガイド同行のツアーのみ見学可能で、ドイツ語か英語のツアーそれぞれ年に3-4回しか開催されません。ドイツ語はすでに満員でしたので英語ツアーに参加しました。

米ソ冷戦時代の1970年にできたシェルターで、収容人数は20000人。地下7階という巨大な施設です。2006年にダウンサイズで2000人収容可能に変わりました。

昨今の世界情勢につき、何がどうなるかわかりませんが、避難することがないよう祈ります。

永世中立国スイスが、どのように国民を守るために対策しているか。大変勉強になるツアーでした。

ご興味がある方は是非見学されてはいかがでしょうか?

飯野@ゾンネンベルグ

スイス横断の旅 その4

湖から山へ。モントルーが30度近くあり、少々ぐったりです。ユングフラウヨッホへ行った後、ハイキングを楽しみ、クライネシャイデックの山岳ホテルベルビューへ宿泊しました。レトロなホテルですが、大切に使われてきたことがわかります。景色は抜群に素晴らしく、お料理も大変美味しくいただきました。また機会があれば宿泊したいですね。

連日、お天気なのがありがたいです。

飯野@クライネシャイデックIMG_7626 (002)

ツァラトストラはかく語りき

IMG_3545IMG_3562IMG_3621ドイツの思想家であり学者のフリードリッヒ・ニーチェが1881年から8シーズンほど夏にシルスマリアに滞在していました。彼の住んでいた家が博物館になっていたり、周辺にはニーチェゆかりの地があります。湖畔にあるニーチェの石は、そこからインスピレーションを得て「ツァラトストラはかく語りき」を書いたと言われています。

何かインスピレーションを受けれるかと思い、触ってみましたが全然だめでした。

ニーチェゆかりのスポットへのご案内もいたします。

飯野@シルスマリア

あれから100年

IMG_66721921年9月10日19時、槇有恒さんが地元のガイド3人とアイガーのミッテルレギ稜から登頂を果たしました。その後、1924年に槇さんが寄付した1万フランで山小屋が建てられました。今は山小屋も建てかえられ、槇さんの小屋は、アイガーグレッチャーからクライネシャイデックのハイキング道の途中にありますが、これはまだ現役の槇小屋。私がミッテルレギ稜に登った2000年当時の小屋です。

装備も今の時代とは大違い、情報も何もない手探りの状態での初登頂。本当に素晴らしいですね。
100年前になりますが、初登頂おめでとうございます!

飯野@ミッテルレギ小屋

古代の足跡

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 スイスと云えば、真夏でも雪を頂いた壮大なアルプスの山々や氷河、緑の絨毯の中、のんびりと草を食む牛達がたたずむ牧場と湖。近年、映画『テルマエロマエ』で有名になった古代ローマのイメージとはかけ離れていますが、実は意外にも多くのローマ遺跡がこの国には点在しています。その中でも最大の規模を誇るのが、スイス北西部の中心都市、バーゼル近郊にある『アウグスタ・ラウリカ(Augsta Raurica)』です。

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 紀元前44年に、カエサルの部下ムナティウス・プランクス将軍によって築かれた軍事要塞を基礎として、この地にローマ植民地が建設されました。現在のバーゼルがライン川沿いの交通の要衝、フランス、ドイツに隣接する主要都市として発展している様に、この植民地も紀元前後には一大国際商業都市に発展したのだとか。最盛期には2万人もの人々が暮らした街の遺構が、現在では二つの州、二つの町にまたがって保存展示されています。

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 象徴的なのが、綺麗に修復され、実際に劇場として利用されてもいる野外劇場。また、劇場に正対してかつての神殿跡があります。この二つの遺跡のそばには、出土品やかつての植民地の様子を再現した模型などが展示されている、ローマ博物館(Römerhaus mit Museum)もあります。
 ここまでは、バーゼルから近郊普通列車S1で所要11分のカイザーアウグスト(Kaiseraugst)下車、徒歩15分ほどです。お時間に余裕がなければ、ここを見るだけでも、スイスにおける古代ローマの一端に触れることができます。でも可能であれば、他の遺跡にも足を伸ばしてみて下さい。浴場跡や円形競技場など、スイス的な風景に溶け込んだ古代ローマの足跡を辿れます。個人的なおすすめは、かつての下水道の遺跡。地下の一部分を実際に歩いてみる事が出来ます。

 とにかく広い範囲に約30もの遺跡があり、移動手段は徒歩か自家用車。という事で、全てを見て回るとなると半日は確実にかかります。お訪ねの際は、歩きやすい靴と服装でお越し下さい。

さか
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