Zürich(チューリッヒ)

今年もこの時期がやってまいりました、オクトーバーフェスト(Oktoberfest)。最近は日本各地でも開催されていてすっかり有名になりました、毎年ドイツはミュンヘンで開かれる世界最大のビール祭りです。オクトーバー(10月)と言いつつも9月中旬から始まり、10月3日前後に終了します。ちょっと紛らわしいですね。
このビール祭り、スイス人も大好きです。好きすぎて、チューリッヒの中央駅にはオクトーバーフェスト仕様の巨大テントが登場しました。その名も“チューリ・ヴィーズン(ZÜRI WIESN)”。ヴィーズンとは牧草地や草っ原を意味する単語ですが、ミュンヘンでお祭り会場となる敷地名テレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)を短縮&バイエルン方言化して、オクトーバーフェストの別名として使われています。つまり、“ZÜRI WIESN”とは「チューリッヒのオクトーバーフェスト」
入り口付近もご覧のような大盛況。バイエル仕様の民族衣装に身を包んだ老若男女が。。。一瞬ここかスイスである事を忘れそうになりました。二日前まで、本家のビール祭りに行ったばかりだったので、テントの中には入りませんでしたが、隙間から覗いてみたトコロ、本家も真っ青なくらいに皆さんノリノリでした。今年は10月8日まで開催しています。期間中にスイスにいらっしゃる方で、ドイツまでは足を伸ばせないという方は、ちょっと一杯寄り道してみるのも良いのではないでしょうか。
閑話休題

そして、こちらは本家のオクトーバーフェスト。ミュンヘンのお祭り会場です。我々が訪れた際にはあいにくの雨模様。平日の午後という事もあって、例年に比べると少ない人出でした。こちらは42ヘクタールの広大な会場に、ビールテントの他にも、ジェットコースターやお化け屋敷といった移動遊園地や綿あめやりんご飴、チョコバナナといったスイーツ屋台や軽食スタンドなど、大人から子供まで楽しめる非日常空間が出現しています。ビールテントの方は、ミュンヘンの6大醸造所の直営巨大テントが14個に、各ビールメーカーと繋がりの深い業者が運営する中型テントが幾つも、ちょっと変わったところでミュンヘンのセクト(スパークリングワイン)メーカーの直営テントなんかもあります。ビール好きには本当に夢の様なお祭りです。

ミュンヘン発の世界的ビールメーカーLöwenbäuのテント横。塔の上回転する、ビールジョッキを抱えたライオン君がトレードマークです。その先にはPaulanerのテント。

テント内部。今回お邪魔したのは、お魚屋さんのテント「Fischer Vroni」これでも小さい方なんですよ。ちょっとブレてしまいましたが、奥の高台が楽団の場所。皆さん既に盛り上がっておりまして、ベンチの上に立ち上がって、歌って踊っております。会場内は全て8から10人がけのベンチ&テーブルで、相席は当たり前。これがバイエルン地方の流儀なんです。初対面でも、最後は一緒になって歌って踊る。ビールがコミュニケーションの潤滑油ですね。

こちらがオクトーバーフェストビール。このテントのビールはミュンヘンっ子に一番人気のAugustinerです。会場内では一杯1lのジョッキのみ。ソフトドリンク等は500ccもありますが、ビールはワンサイズ。この時期にしか販売されない限定ビールです。しかもアルコール度数が通常ビールよりも高めなので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意下さい。ちなみに、このビールは会場内でもビールテント内もしくはテント併設のビアガーデンでしか飲めません。会場内でも屋台では飲めないし、スパークリングワイン屋さんのテントでも飲めません。やっぱり、皆んなで楽しみながら飲みましょう!ということなのでしょう。
日本各地のオクトーバーフェストやチューリッヒのお祭りを楽しむのも良いけれど、この季節にヨーロッパをお訪ねであれば、ぜひミュンヘンまで足を運んでみて下さい。お酒が飲めなくても、一見の価値はありますよ。ただ、フェスト期間中のミュンヘンのお宿は満杯状態。お値段も上がっております。ミュンヘンに泊まって、ビールを堪能したいという方は、早めに計画、早めに宿を押さえる事をお勧めします。ちょっと雰囲気だけでも、という方は近郊の町に滞在して日帰りというのも良いのではないでしょうか。
さか
スイスに来ると毎年必ず訪れている、
Emma Kunzのミュージアムに今年も行ってきました。
Zürichから30分ほどののWürenlosという長閑な場所に
位置するミュージアムは、Emma Kunzの住んでいた家に
作られたものになります。
駅から気持ちのいい坂道を登った丘の上にあります。
ペインターであり、ヒーラーでもあった彼女の
生前の作品群を見ることができるミュージアム、ヒーリングのための
パワーをチャージしていた洞穴のパートに分かれています。
ちなみに彼女の行うヒーリングは
自然の法則を感知し、
ジャグリングによる治療を行っていたそうです。

今回は、移動の途中だったので、洞窟のみ入ってきました。
洞窟は、毎回思うのが神社の鳥居をくぐったような気持ちになります。
ミュージアムには大きな幾何学模様のドローイングが並びます。
幾重にも重なるドローイングの線一つ一つ、
繊細と逞しいと美しいがつまった絵。
きっとこんな女性だったのでしょうか。
ミュージアム周りの雰囲気にも佇まいの美しさを感じます。
前回はここに3時間も滞在してしまいました!
あいにくスピリチュアルなことは全くわかりませんので、
エネルギーや浄化などといったような
ことはからっきしですが
ミュージアムの周りの植物がみずみずしく風にそよぐ感じ、
陽だまりや、木漏れ日が心地よい場所です。
ただそれだけで何回でも通いたくなる場所になります。
穏やかな静かな平らな気持ちになれるかと思います。
来訪の際には予約が必要になりますので、
URLを参考にしてくださいね。
伊藤
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チューリッヒ湖畔のワイナリーにご案内しました。









