スイスアルプス便り

スイスのサンモリッツにある、日本人経営の旅行会社<ジャパニーズインカミングサービス>のブログです

2017年09月

Salbit South Ridge(ソルビット南稜)

Salbitschijenはスイスのほぼ中央にある花崗岩の山です。
標高は2981m。東、西、南に稜線を伸ばし、それぞれマルチピッチクライミングの好ルートがあります。中でも南稜は初登1935年のクラシックルートで、あるガイドブックでは「アルプスで一番美しいアルパインクライミングルートの一つ」として紹介されている人気の岩稜です。
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起点となる山小屋、Salbit Hutteは標高2105m。
Hutteまで、麓のバス停&駐車場から約2時間半の急登です。
通常、前日の夕食時までに山小屋に行って泊まり、翌日早朝から約1時間のアプローチを歩いてクライミングが始まります。
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ボルトはしっかり打ってありますが、ところどころカム類が必要です。
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クラックあり、フレークあり、こわいこわいスラブあり・・・
大人気ルートにもかかわらず、スイス人ガイドさんのルートファインディングが的確だったおかげで、順番待ちもなく一番で抜けることができました。17ピッチを6時間で登り切りました。
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登ってきた稜線を振り返ります。
写真中央、やや左に後続パーティーが小さく写っています。
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頂上が近づくにつれて、左前方から西稜が迫って来ます。向こうのルートもカッコイイ!登って来るクライマーの声が聞こえました。
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最後は「ニードル」と呼ばれるタワー。
高度感満点です。
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下山はHutteまでガレ場2時間の歩き。
お天気に恵まれ、 ダイナミックな展望と花崗岩のツブツブを満喫しました。


というわけで、当社ではスイス名峰登頂のガイド手配を承っております。
宿泊手配と日本語アシスタントと合わせてのプランとなります。
お気軽にご相談ください。

(E-mail)
jis.chako@bluewin.ch

もっち 

牛たちの秋の伝統行事

すっかり秋めいてきたインターラーケンです。
そろそろこの季節になると、各地の村々で開かれる牛たちの伝統行事があります。

初夏にアルプスの牧草地(アルプ)に放牧した牛たちを、夏の終わりとともに麓の村の農家のもとへ連れて山を下りるDésalpeデザルプという秋のお祭りです。
(ドイツ語…Alpabzug, Alpabfahrt)

1番たくさんミルクを出した牛がカラフルな花やリボンで着飾られ、そして大きな大きなカウベルの音色を響かせながら、行列の先頭を歩きます。

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やはり先頭集団を歩く牛たちは、道の真ん中をまさに威風堂々と歩いていきます。それとは対照的に、後方を歩く牛たちは、道をそれて観客の方へと突っ込んでいったり、落し物を落としていったりと、牧童さんも手を焼いていたのが印象的でもあり、可愛らしさも見えました。

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伝統衣装を着た地元の人たちもたくさん集まり、ワイン片手にお喋りしている姿、ヨーデルの音楽隊やアルプホルンの演奏、チーズ作りのデモンストレーションまで、スイスならではの光景、イベントが盛り沢山です。

今回ご紹介したのは、去年のSt. Stephanという村のデザルプでした。9月中旬から下旬にかけての土日に開催されることが多いので、その辺りにスイスを訪れるご予定のある方は、滞在地の近くの谷や村でお祭りがないか、ぜひチェックしてみて下さいね。


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