雨の多かった夏が嘘のように、好天に恵まれた9月です。今日はグリンデルワルトのフィルスト展望台からグローセシャイデックの峠までハイキングしてきました。といっても、誰もが行く、皆が行く通常ルートではなく、シュヴァルツホルンの裏側をまく、純粋歩行時間6時間程のロングコースです。標高差にすると登り640m、下り740m程ですが、前半はアップダウンが多く、後半は一挙に下ります。
まずはバッハアルプ湖を目指して出発します。湖の手前で右に分岐、暫くすると眼下にバッハアルプ湖が現れます。普段あまり見下ろす事の無い湖なだけに、ちょっと新鮮な眺めでした。
更に登って行くと、正面にシュヴァルツホルンの姿。ドイツ語で「シュヴァルツ」は「黒」を意味します。本来であれば「黒い山」なはずのシュヴァルツホルンがこの日は新雪を頂いて白く輝いていました。
途中でアクサアルプへの分岐があります。この道を辿るとゆくゆくはブリエンツ湖。対岸には蒸気機関車で有名なロートホルンの姿を望む事が出来ます。
シュヴァルツホルンのお膝元には「ヘクセゼーリ(魔女の池)」。アルプスらしいエメラルドグリーンの湖です。小さいけれど、美しい。何よりも、自力で歩いて行かなければ辿り着けない場所。この湖畔でお弁当を広げるのもお薦めです。
この辺りから、標識はあるものの、道らしき道のないガレ場になります。お天気の悪い日、視界の聞かない時は避けた方が無難です。またガレ場が苦手な方にはお薦め出来ません。その場合にはフィルスト方面に引き返してください。
さすがに9月です。2,700m付近は新雪に覆われていました。
2704mの峠から見た景色です。ここからは740mの標高差を一気に下ります。
急なガレ場を抜けた先で、ヴェッターホルンに再会しました。ここからは沢に沿ってひたすら下るだけ。グローセシャイデックに向かう場合は最後にちょっと登り返す必要がありますが、そのまま下ってシュヴァルツヴァルトアルプに向かう事も出来ます。歩行時間にして一時間程+になりますが、時間と体力に合わせてお選び下さい。帰りはグリンデルワルトバスの路線バスでグリンデルワルトまで戻ることが出来ます。
さか