実はデザインに溢れた国でもあります。
デザインや印刷に携わったことのある方なら一度は目にしたことのあるであろうタイポグラフィの、Helveticaや、Swiss721といった活字書体のフォントも実はスイス出身なのです。
街づくりはもちろん、街角のポスターや看板のデザインも目が離せません。
洗練されたポスター、美しいフォントが街を彩ります。

私はBernで見かけた特色づかいとフォント使いが潔いこの2枚がお気に入りです。
街歩きの楽しみの一つです。
伊藤
スイスのインターラーケンとサンモリッツにある、日本人経営の旅行会社 <ジャパニーズインカミングサービス>のブログ
スイスに来ると毎年必ず訪れている、
Emma Kunzのミュージアムに今年も行ってきました。
Zürichから30分ほどののWürenlosという長閑な場所に
位置するミュージアムは、Emma Kunzの住んでいた家に
作られたものになります。
駅から気持ちのいい坂道を登った丘の上にあります。
ペインターであり、ヒーラーでもあった彼女の
生前の作品群を見ることができるミュージアム、ヒーリングのための
パワーをチャージしていた洞穴のパートに分かれています。
ちなみに彼女の行うヒーリングは
自然の法則を感知し、
ジャグリングによる治療を行っていたそうです。
今回は、移動の途中だったので、洞窟のみ入ってきました。
洞窟は、毎回思うのが神社の鳥居をくぐったような気持ちになります。
ミュージアムには大きな幾何学模様のドローイングが並びます。
幾重にも重なるドローイングの線一つ一つ、
繊細と逞しいと美しいがつまった絵。
きっとこんな女性だったのでしょうか。
ミュージアム周りの雰囲気にも佇まいの美しさを感じます。
前回はここに3時間も滞在してしまいました!
あいにくスピリチュアルなことは全くわかりませんので、
エネルギーや浄化などといったような
ことはからっきしですが
ミュージアムの周りの植物がみずみずしく風にそよぐ感じ、
陽だまりや、木漏れ日が心地よい場所です。
ただそれだけで何回でも通いたくなる場所になります。
穏やかな静かな平らな気持ちになれるかと思います。
来訪の際には予約が必要になりますので、
URLを参考にしてくださいね。
伊藤
ローザンヌからモントルーまでの30kmにわたるレマン湖畔の葡萄畑は、葡萄農家の小さな村々の景観だけでなく、1000年以上続いているワイン作りの伝統と歴史が評価され、2007年にユネスコの世界文化遺産「ラヴォー地区の葡萄畑」として登録されました。
このラヴォー地区には、本物の太陽、レマン湖水面の照り返し、葡萄畑の石垣の照り返しの三つの太陽が葡萄を美味しく育むと言われています。この石垣には、昼間に貯めた熱を夜間に放出して温度を保つという工夫のたまものです。急速な都市化によって、このような伝統的な葡萄栽培文化が無くなりつつある現在、このラヴォー地区には奇跡的に1000年以上も守られてきた伝統が残っています。
ここラヴォー地区はハリウッドの喜劇王チャップリンが亡命して居を構えた場所でもあります。彼は映画「モダン・タイムス」などで大量消費文明のあり方を批判した結果、共産主義者だと言われ、1952年にアメリカからスイスに亡命し、晩年の20年間をラヴォー地区で過ごしました。
そこで夏が終わって寒くなってきたので、ワインを試飲しに、キュリー郊外のエペスEpessesという村を訪れました。インターラーケンからはベルン乗り換えでローザンヌへ。ローザンヌからはS-Bahnに乗り、各駅停車しか停まらない小さな駅から段丘上にある村まで葡萄畑の中を15分ほど登っていきました。
村の中にはいくつかのワイン醸造所があるのですが、カヴォーと呼ばれるワイン醸造組合直営のバーでは、試飲をしながら購入するワインを決めることができます。
カヴォーは夕方早い時間にオープンし、日が暮れるくらいまで営業しています。仕事を終えた地元の人も、ワインを飲みにやって来ていました。チーズと地元産の乾燥肉をおつまみにしながら、何種類かのワインを飲み比べ、お土産のワインを決めました。
カヴォーからの帰り、夕焼けを浴びたエペスの村と葡萄畑の中を、ほろ酔い加減で気持ち良く、駅まで歩いて下りました。帰りの電車では、寝過ごさないように注意したのは言うまでもありません。
つちや