サンモリッツから列車で約30分。レーティッシュ鉄道アルブラ沿線上のPreda-Bergün区間のハイキングルートをご紹介します。

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着工はおよそ120年も前の1898年(日本は明治31年)、その6年後に開通したレーティッシュ鉄道アルブラ線。この険しい山岳地帯にトンネルを掘り、石橋を架け、山肌を縫うようにカーブを多用することで標高をかせぎ、クールからサンモリッツまでの高度差約1200mを見事攻略しているわけですが、このような写真を目の前にすると、当時の鉄道技術とここに鉄道を通そうと考え、実行に至ったその凄まじい情熱に感服するばかりです。

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Preda駅を出発して約20分で石橋がこんな目の前に現れます。列車の時刻表から逆算して、ここで列車の通過を待つと良い1枚が撮れそうですね。

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この日はとても暑い日だったのですが、途中アルブラ川が幾度となく目の前に現れ、なんとも涼しい風景を演出してくれていました。

そして石橋とレーティッシュ鉄道をおさめた1枚です。ちなみに前9両は普通車両、後ろ6両はグレーシャー・エクスプレスが連結されていました。

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出発してから約1時間、線路と道路と川が交差する場所に辿り着きました。

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この後、十数分程上りが続き、そして下ります。道幅は狭いので、ゆっくり足元に気をつけて下ります。

出発してから1時間20分。森を抜けると視界が開けます。ホッとする景色ですよね。

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あとはゴール地点のBergün駅まで真っしぐら!
…といきたいところでしたが、

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こんな看板に誘われ、中をのぞいてみることにしました。

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こんな感じで数十種類のチーズやサラミ、肉にバター、ヨーグルトやミルク、アイスクリームまで無人販売されていました。ちょうど喉も渇いていたのでヨーグルトドリンクを手に入れて、可愛らしいBergünの外観を楽しみながら駅へと向かいました。

Preda-Bergünの1駅区間、列車だとたった16分ですが、ゆっくりハイキングを楽しみながらだと約2時間の道のりです。途中列車を待ちながらだと3時間程みておくと安心です。私も次回は3時間コースで、秋の黄葉シーズンに訪れてみたいものです。