2016-08-23-20-48-10

 スイスは山と湖の国です。国内至る所に、大小さまざまな湖があります。インターラーケンはその名も「湖の間」。ブリエンツ湖とトゥーン湖の二つの湖に挟まれています。ブリエンツ湖の方が若干小さいのですが、ロートホルン鉄道の起点の街ブリエンツが湖畔にあるせいか、知名度では勝っていて、クルーズの機会も多いような気がします。そこで今回は、トゥーン湖のクルーズに行ってみました。トゥーンからインターラーケンまで、列車であれば30分程で駆け抜けてしまう距離を、2時間ほどかけてのんぶりと旅します。

2016-08-23-20-10-29

 船旅に出る前に、まずはトゥーンの街をご案内。日本からの観光客が訪れる事は中々ないこの街ですが、由緒正しい中世都市です。トゥーン湖からアーレ川が流れ出す、その河口に位置しています。ベルンの建設者でもあるツェーリンガー公によって、12世紀に築かれました。写真は川の水位調整用の水門です。奥に少し顔を出しているのが、街のシンボルでもあるトゥーン城。現在は博物館になっています。

2016-08-23-20-19-46

 こちらが旧市街。歩道が二階部分にある、ちょっと変わった構造をしています。一階部分の車道の両脇は、あるいはかつてはベルン同様のアーケードだったのかもしれません。

2016-08-23-20-31-30

 こちらが船着き場。写真の右手側、道路を挟んだ反対側に国鉄のトゥーン駅があります。この辺りは湖から少し内陸に入り込んでいるので、船着き場があるのは湖畔ではなく、運河の突き当たりになります。この構造はインターラーケンも同じで、街中に突然船が出現したようで面白いです。

2016-08-23-20-47-04

 運河から湖に出た所で、トゥーンのもう一つのお城、シャダウ城が現れます。こちらは19世紀半ばにネオ・ルネッサンス様式で建てられました。現在はレストランやホテルに関する博物館とレストランになっています。

 ここから船はトゥーン湖に漕ぎ出します。ここで就航している船たちは、沿岸の町や村をつなぐ定期船。一応地元住民の足でもあります。鉄道路線の通っていないトゥーン湖北側の集落に、いわば各駅停車。当然時間がかかります。それでも、お天気の良い日にはユングフラウ、メンヒ、アイガーのベルナーオーバーランド三山を始めとして、ブリュムリスアルプ連峰やシュレックホルン、ヴェッターホルンといった高峰を湖上から眺める事が出来ます。角度によって刻々と変わる山の姿や湖水の色合いを眺めていると、2時間はあっという間に過ぎていきます。

2016-08-23-22-43-59

 そうして船は再び運河に吸い込まれ、運河の終点にインターラーケンの船着き場が見えてきました。この部分は船が転回出来るように、幅がかなり広くなっています。写真では見えづらいですが、船着き場の右手側、緑の斜面の上側にインターラーケン西駅があります。船旅の後、また列車で旅を続けるのにも便利に作られています。この辺りをお訪ねの折、お時間に余裕がありましたら、ぜひ足を伸ばしてみてください。

2016-08-23-20-57-13

蛇足
ベルンには熊の形をしたマドレーヌがありますが、トゥーンには魚の形をしたマドレーヌ「Thunfischli(トゥーンの小魚)」があります。街中のパン屋さんSteinmannで購入出来ます。御当地お菓子、お土産にいかがでしょう?

さか