スイスアルプス便り

スイスのサンモリッツにある、日本人経営の旅行会社<ジャパニーズインカミングサービス>のブログです

2015年05月

友好の庭

IMG_3308


インターラーケンに日本庭園があるのをご存知でしょうか?
二つの湖に挟まれたインターラーケンは湖つながりで、滋賀県大津市と姉妹都市。その大津市から寄贈されたのが、こちらの友好の庭です。作庭のテーマは大津市のシンボル琵琶湖なのだとか。庭園の背後に教会があり、日本庭園と教会という独特の景観を生んでいます。

IMG_3305

この時期は新緑とツツジの薄紅色が青空に映えています。インターラーケンにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

新緑の森を歩く

IMG_3296

5月も下旬です。この時期、標高の高い地域ではようやく雪融けを迎えておりますが、比較的標高の低いインターラーケンでは鮮やかな新緑に覆われています。

IMG_3298

樹林帯の中、新緑を眺めながらのハイキングはいかがでしょうか?オススメはインターラーケンの裏山ハーダークルムの展望台です。

IMG_3301

標高1,322mと高さはありませんが、展望台からはベルナーオーバーランド三山を一望に出来ます。麓から標高差にして750m程、2時間半程の道のりです。

IMG_3303

レストランのテラスで新緑と万年雪の山々を眺めながら休憩するのも楽しみの一つでしょう。

ちなみに、歩いて登るのはちょっと。。。という方には、麓からケーブルカーで上がる事もできます。小一時間程の周遊ルートもありますので、体力に自信はないけど、歩いてみたいという方はこちらをお楽しみください。



世界遺産の氷河を滑る

IMG_3243

彼方此方で春の訪れを感じられる今日この頃、ウィンタースポーツ愛好者にとっては少し寂しい季節でもあります。一部の氷河スキー場を除いて、ヨーロッパのスキー場は大抵どこも4月下旬でクローズですが、バックカントリーに繰り出すなら5月でもチャンスはあります。

この時期のユングフラウヨッホは一般観光客の他にツアースキーやスノーボードを抱えたバックカントリー愛好家たちでも賑わいます。ユングフラウ鉄道では彼らの為に、板やリュックサックを乗せる貨物車を別途連結して走っています。
IMG_3242

スタート地点はアレッチ氷河スノーファンの出口。こちらは通常、一般観光客も雪の世界を楽しめるように各種アトラクションが用意されているのですが、天候や雪の状態によっては、通路途中に行き止まりの柵がある事があります。これはアトラクションスペースが閉鎖されている状態。スキーヤー達は柵を乗り越えていきますが、観光客の方は決して真似をしないでください。また、氷河上を滑る際にはクレバスの危険性もあります。雪崩に対する装備や知識も必要となりますので、相応の知識を持った山岳ガイドと同行してくださいね。

今回は一泊二日のツアーで、ユングフラウヨッホからアレッチ氷河をコンコルディアプラッツ(Konkordiaplatz)まで滑り、そこからホランディアヒュッテ(Hollandiahütte)まで登って一泊。翌日レッチェンリュッケ(Lötschenlücke)を超えてレッチェン谷(Lötschental)へ下りました。なんと全行程世界遺産の中です。

IMG_3254

ホランディアヒュッテからレッチェン谷を見下ろします。週末でもあり、ヒュッテはほぼ満員でした。

IMG_3260

夕焼けに染まるブライトホルン(Breithorn)とビーチュホルン(Bietschhorn)。

IMG_3266

夜明け前、前日に通ってきた道程を振り返ると、朝日の中にフィンスターアールホルン(Finsteraarhorn)の姿が浮かび上がります。

IMG_3287

ラング氷河(Langgletscher)の上を滑り降ります。

IMG_3291

道半ば、ようやくレッチェン谷の緑が見えてきました。

IMG_3292

そして再び春爛漫。さすがにこの時期になると氷河の先には殆ど雪は残っていませんでした。最後の30分程は板を背負ってのハイキング。半日の間に冬から春への季節変化を楽しめました。ツアースキーの季節もそろそろ終わりです。気持ちの方も春から夏へ向けて切り替えていきましょう。

アルプスに春を告げる

IMG_3224

5月に入って春の嵐が続いていましたが、暖かい雨と風のおかげで雪融けが進んでいます。ユングフラウ地方では、例年よりも早めにハイキングシーズンのスタートが切れそうです。

IMG_3219

そして現在、雪融けと同時に顔を出しているのがアルプスに春を告げる花達。クライネ・シャイデックの周辺では丁度クロッカス(Frühlings Krokus)やイワカガミダマシ(Alpenglöckchen)の群生が咲き誇っております。

IMG_3225

Alpenglöckchenは比較的開花時期が長くよく見かけますが、クロッカスはあっという間に居なくなってしまうので、タイミングが重要です。その群生は遠目から見ると薄っすらと積もった雪のようにも見えます。

IMG_3229

そしてオキナグサの仲間、Frühlings Küchenschelle。こちらも雪融け直後に花開き、周りが新緑に彩られる頃には姿を消してしまいます。この季節、こちらにおいでの方は是非探してみてください。

只今準備中?

IMG_3213

ようやく晴れ間がのぞき始めましたユングフラウ地方です。だいぶ雪も融けたようなので、ハイキング道の様子を見に行ってきました。ルートはウェンゲンの一つ上、アルメントからクライネ・シャイデック。公式にはまだオープンしていないので、ルート標識などもまだまだ未整備。所々にスキー場のマットが転がったままでした。途中、W杯ラウバーホルンレースのコース上には残雪が。人工降雪機の雪なので完全に融けるにはまだまだかかりそうですね。雪の上にはレースの際に引かれた青色の塗料がちょっと残っていました。

IMG_3220

更には、スキー場のセーフティネットを張る為の支柱がハイキング道のど真ん中に。ここもW杯コースの一部。冬のシーズンに想いを馳せながら、残雪を乗り越えました。それにしても、スキー場営業が終わって3週間強、一体いつになったら撤去するのでしょうか。

IMG_3221

ウェンゲンアルプからクライネ・シャイデック間は雪掻きした形跡もあり、残雪の心配なく歩けます。春の花達も咲き始めていました。

ギャラリー
  • 最近のサンモリッツ
  • 湖上イベント
  • ダボス会議2024
  • 謹賀新年
  • 秋のオフィス不在のご案内
  • Alpabzug 2023
  • Alpabzug 2023
  • Alpabzug 2023
  • スイス横断の旅 その5
  • ライブドアブログ