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 11月も下旬になりました。先週末からカトリック圏のドイツ語圏ではAdventに入りました。これはクリスマスから4週間前の金曜日から始まるのですが、この季節の風物詩としてクリスマス市があります。本場ドイツでは、今年は11月21日から各地でマーケットがオープンしています。

 プロテスタント圏が多いスイスではあまり多くないようです。そこでというわけではないのですが、所用でお隣のオーストリアに出かけたついでに、古都インスブルックのクリスマス市にお邪魔してきました。
 インスブルックはチロル州の州都で、かつてはハプスブルグ帝国の首都でもあった街です。イン側に架かる橋というその名前の由来の通り、イン川の通航税を徴収することから始まりました。周囲を岩山に囲まれた天然の要害、一方では南にはイタリアに至るブレンナー峠、北にはドイツへ抜ける街道とアルプスの十字路、交易の要衝として発展してきました。現在でもオーストリア東部の政治/経済の中心地であると同時に、中世そのまま佇まいを残した旧市街と冬季オリンピックをはじめとした、国際的な各種の競技会が開かれるウィンタースポーツが支える観光地として賑わっています。インスブルックには大学もあり、若者たちの街でもあります。
 今回訪ねたのは、旧市街のはずれ、イン川沿いの広場に作られたマーケット。ノルトケッテ(Nordkette)の岩山を背景にしたクリスマス市というのは、数ある中でもここだけではないでしょうか。クリスマス市では、ツリーの飾りなどクリスマスの装飾品や雑貨などの屋台の他、食べ物飲み物の屋台が並んでいます。一番の名物といえば、グリューワイン(Glühwein/ホットワイン)でしょうか。ワインにシナモン等の香辛料を入れて温めたお酒です。寒い中、お店をひやかして冷えた体を温めるのにはもってこいの飲み物です。アルコールに弱い方や子供向けにノンアルコールのプンシュ(Punsch)もあります。お店によって少しずつ味も変わるので、はしごしながら飲み比べてみるのも良いですね。ちなみに、クリスマス市で売られるグリューワインの器はその年限定で作られる陶器製。毎年柄や形が変わり、大抵2,3Euroのデポジットを取られます。飲み終わって、コップを返却するとデポジット分は戻ってきますが、もし気に入ったコップがあれば、そのままお持ち帰りできます。お土産におひとついかがでしょうか。

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旧市街にも屋台が所狭しと並んでいます。写真奥の建物はインスブルックのシンボル“黄金の小屋根(Goldene Dachl)”です。

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凱旋門と雪山の組み合わせもこの街ならでは。