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秋晴れの一日、いつもとはちょっと気分を変えて、クライネ・シャイデックからラウバーホルンに上がってみました。このラウバーホルン、夏場は目立たない小山ですが毎年1月中旬に開催される、FISアルペンスキーW杯ウェンゲン大会の滑降コースのスタート場所として知られています。ラウバーホルンレースとも呼ばれるこの大会は、オーストリア/キッツビューエルのハーネンカムレースと並ぶクラッシックコース。特に4650mという滑走距離はW杯でも最長です。毎年開催が確約されているだけに、スタート地点には常設のスタート小屋があり、数年前からこの滑降コースに沿った、ハイキングコースも整備されています。

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スタート小屋横に設置された看板。滑降コースの概要と、注目ポイントが分かるようになっています。そして各ポイントにも説明板が設置されていて、レース中の選手と同じ視点で難所を眺める事が出来ます。前半はオーバーランド三山を眺めながら、殆ど直滑降とジャンプ、後半は樹林帯の中で狭い通路を100kmhを越えるスピードで下って行くトップ選手の気持ちを想像しながら、歩く事が出来ます。出発点のクライネ・シャイデックからウェンゲンまで歩き通すと、約4時間程の行程ですが、体力と気分に合わせて、ウェンゲンアルプやアルメントから列車に乗る事も可能です。ラウバーホルンはブルーベリーの群生地でもあり、この時期は歩きながらつまみ食いするのも楽しいですね。また、スタート小屋のお隣にはスタートバー(Start Bar)という山小屋もオープンしているので、ラウバーホルン登頂後に一休みしていかれるのもお薦めです。

さか