今朝のインターラーケンは曇り。ケーブルテレビのモニターカメラを見ると、中腹のメンリッヘンもシルトホルンも霧の中なのですが、ユングフラウヨッホは雲を突き抜けて快晴のようでした。インターラーケンのケーブルテレビでは、朝6時から展望台のモニターカメラを放映しています。展望台に上がっても霧の中でがっかりということがないように、展望台に行くときはモニターカメラをチェックしてみてください。午後からは天候が回復して、夏らしい日になりました。

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スイス東部グラウビュンデン州の州都クールとエンガディン地方の中心都市サンモリッツを結ぶレーティッシュ鉄道アルブラ線は「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」として2008年に世界遺産にも指定された景観路線です。氷河特急の路線でもあるので、乗車された方も多いと思います。

氷河特急がサンモリッツを出発したあと、最初の見所がプレダ駅からベルギュン駅まで12.6kmを三連続ループなど20世紀初頭の最新技術を駆使して416mも下る区間です。この区間(プレダ駅からベルギュン駅を経由してフリズール駅まで)のアルブラ線に沿って、鉄道遺産を見学できるハイキング道が世界遺産登録を契機に整備されました。
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ハイキングはプレダ駅から始まります。プレダ駅構内には1904年の開通時には世界最長だったアルブラトンネル(5866m)が見えます。このトンネルは、現在でもアルプスを南北に越えるトンネルとしては最高所にあります。

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10~20分に一つずつ、ハイキング道に沿って、ドイツ語と英語でアルブラ線についての説明板が設置されています。

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この区間は、最大勾配35‰をループ橋、トンネルを屈指しながら下っていきます。ハイキング道は、途中から幅の狭い道になり、階段などを使いながら下っていきます。足元のしっかりしたブーツが必要ですね。

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30分に一本の間隔で急行列車が通過するので、運が良ければ、ループ橋を渡っている列車を撮影できるかもしれません。

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今回はベルギュン駅まで3時間のコースを楽しみました。ベルギュン駅には新しくアルブラ線鉄道博物館がオープンしたので、ハイキングが終わってから電車の待ち時間を使って見学してみてはいかがでしょうか?

つちや